
FUTON
DAIKO.



町を照らす、
朱色の威容。
3つの
意匠.

彫り物
淡路の名工、親子3代の手
ふとん太鼓の中央、挟間(はざま)と虹梁(こうりょう)と呼ばれる箇所には、職人が魂を込めた繊細な彫刻が施されている。
町水走の彫り物は、淡路の名工「萬屋」こと松田正幸・松田正彦・松田知里、親子3代による合作。3代の彫りが1台に揃うふとん太鼓は、極めて珍しい。
- 正面
- 川中島の合戦/太閤記 矢作橋の出会い
- 右面
- 敦盛呼び戻す熊谷直実/太閤記 秀吉の剃髪
- 左面
- 安宅の関/太閤記 藤吉郎人相
- 後面
- 大江山の酒呑童子退治/太閤記 四方田の灘を逃れる

ふとん締め
町水走のシンボル
ふとん太鼓上部、赤い布で覆われた箇所を「ふとん」(カゴ/ボテコ)と呼び、そこに巻かれる装飾を「ふとん締め」と言う。町ごとに意匠が異なり、ふとん太鼓の"顔"となる部分。
町水走は、先代から受け継がれた金糸の阿吽(あうん)の龍。左の龍が手にする龍玉はガラス細工で、町水走のシンボルカラーである青で誂えてある。
製作は淡路のだんじり錺屋・梶内。一本一本のこだわりが、町水走の象徴を形づくっている。
四房を提灯に持ち替えて巡行する日中運用も、町水走ならではの特徴のひとつ。夜とは違う顔を見せる。

台棒の縄
細部に宿る矜持
ふとん太鼓は、繊細な彫り物や豪華な錺り物に目を奪われがちだが、町水走がもう一つこだわるのが、台棒・担い棒のロープの結び。
ただ締めるだけでなく、いかに美しく結ぶか。「やるからには綺麗に」をモットーに、毎年その結びを追求している。
普段は見過ごされがちな細部にこそ、町水走の矜持は宿る。是非、間近でその仕事を見届けて欲しい。
御礼参りという、
巡行の理由。
秋祭りに向けて寄せられる御花代(おはなだい)への感謝として、太鼓台は町を練り歩く。この巡行は、御花代を寄せてくれた方々への「御礼参り」であり、太鼓の音を町中に響かせることで福を呼び込み、悪を払うという意味も込められている。
朱は、
太鼓台を彩る色。
ふとん太鼓の最大の特徴である「ふとん」は、
逆ピラミッド状に積み上げられ、
鮮やかな朱色に染められている。
この意匠が、太鼓台の"顔"をつくる。
町水走の朱は、近隣の町よりやや深い、血のような色。
この色が町を走る夜、地響きと同時に、
視覚にも一瞬で刻まれる。